ジャガイモ コンパニオンプランツ
ジャガイモ畑には、相性の良いコンパニオンプランツを植えると良いです
ジャガイモ栽培では、病気や害虫が気になります。
しかし、最初から薬剤を使うのは気が引ける……、
そんな時は、コンパニオンプランツを試してみましょう。
コンパニオンプランツとは、混植や近くに植えることで、
特定の害虫や病気を予防したり、生育を良くしたりする植物のことです。
薬剤を使わずに収穫までたどり着けるので、薬剤費用が浮きますし、
なにより安心して食べることができます。
ジャガイモのコンパニオンプランツをご紹介していきます。
エダマメもコンパニオンプランツです
[ジャガイモ コンパニオンプランツ]
■ジャガイモ コンパニオンプランツ
ジャガイモのコンパニオンプランツにはいくつかあり、
どれも育てるのが簡単で、しかも食べることができるものが多いです。
ただし、中には一緒に植えることができない、
コンパニオンプランツもあるので注意しましょう。
マリーゴールドはコンパニオンプランツとして幅広く活用されています
・マリーゴールド、ナスタチウム
マリーゴールドとナスタチウムは、害虫よけのコンパニオンプランツとして、
ジャガイモ以外の野菜や植物とも組み合わせられる、万能タイプです。
特にマリーゴールドは、土中のセンチュウ類を遠ざけてくる効果があるので、
連作しやすい狭い庭などでは、お勧めのハーブです。
ジャガイモはナス科の野菜なので、
ナスやトマトといった他のナス科の植物とも連作できません。
狭い庭では輪作も難しいのですが、そんな時に心強い味方となってくれるのが、
マリーゴールドやナスタチウムといったコンパニオンプランツです。
ジャガイモを育てているエリアの周りを囲むように植栽すると良いでしょう。
ただし、コンパニオンプランツも万能ではありません。
混植することで100%害虫から守ってくれるわけではありません。
また、センチュウ類を殺虫する成分があるわけではないので、
すでにセンチュウ類が増殖しているエリアでは、効果が出ない場合もあります。
ネギ類が菜園にあると便利です
・ネギ、ニラ、ニンニク、チャイブ
ネギやニラ、ニンニク、チャイブなどのネギ類も、
ジャガイモと相性の良いコンパニオンプランツです。
ネギ類とジャガイモを混植することで、ネギ類が出す成分が、
害虫や病気の原因菌を遠ざけてくれます。
ネギ類は根が浅い上に、地上部も繁茂しすぎることがないので、
できるだけ近くに植え付けるようにすると良いでしょう。
エダマメやインゲンなどを混植します
・マメ類
意外なようですが、マメ類もジャガイモのコンパニオンプランツです。
マメ類は根に根粒菌と呼ばれる菌を寄生させることで、
窒素分を定着させることができる性質があります。
これを利用して土に窒素を定着させることで、ジャガイモへの肥料が少なくできます。
ただし、窒素過多となる可能性があるため、
与える肥料の窒素分量には注意しておきましょう。
また、根粒菌はネギ類の出す成分を嫌います。
そのため、同じジャガイモのコンパニオンプランツであるネギ類と、
マメ類を一緒に植えるのは避けましょう。
根粒菌が寄らなくなり、マメ類の生育が悪くし、窒素の定着も難しくなります。
マメ類ならエダマメやインゲンなどを混植することができますが、
エンドウだけは避けた方が良いかもしれません。
はっきりとした原因は分かりませんが、エンドウを混植すると、
ネギ類を植えていなくても生育が悪くなることがあるそうです。
バジルは挿し木で多く増やせ、お料理にも便利です
・バジル
ジャガイモにつく害虫の中に、ニジュウヤホシテントウというものがいます。
別名テントウムシダマシとも呼ばれる害虫で、
テントウムシによく似ていますが、色や斑点の数から判別することができます。
テントウムシはアブラムシを食べてくれる益虫ですが、
ニジュウヤホシテントウは、葉を食べる害虫です。
幼虫も成虫も葉を食害するので、数が増えてしまうと、
ジャガイモが弱ってしまうことがあります。
実はニジュウヤホシテントウは、バジルの香りを嫌うといわれています。
そのため、ジャガイモとバジルを混植することで、
ニジュウヤホシテントウの飛来を軽減できる可能性があります。
■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方