ジャガイモ アブラムシ

ジャガイモ栽培.com

ジャガイモ アブラムシ

読了までの目安時間:約 8分

 

スポンサードリンク

アブラムシは家庭菜園で育てられる野菜によくつく害虫で、あっという間に繁殖します

 

 

ジャガイモにもつくことがあるので、注意が必要です。

体は小さく弱いですが、怖い病気を媒介することもあります。

 

アブラムシの発生時期や予防を覚えておくと役立ちます。

 

 

[ジャガイモ アブラムシ]

 

 

■発生時期と状況

 

アブラムシは、厳寒期と真夏を除く時期に発生しやすい害虫です。
特に春や秋は発生が多くなります。

 

ジャガイモは春と秋に栽培する野菜なので、
発生時期と生育時期がぴたりと合い、被害が出ることも少なくありません。

 

アブラムシはどこからともなくやってきて、
ジャガイモの茎や葉の裏、新芽などに寄生して汁を吸います。

 

体が小さい虫なので、数が少ないうちは汁を吸われても大きな被害にはなりません。
ところが、アブラムシは繁殖能力がとても高く、短い期間でどんどん数を増やします。

 

数が増えれば、それだけ吸われる汁の量も増え、ジャガイモはだんだんと弱っていきます。
枯死するまでに至らなくても、養分不足でイモが大きく育たないこともあります。

 

また、アブラムシはウィルス病を媒介することもあります。
どのアブラムシがウィルス病をもっているのか、見た目では判断できません。

 

そのため、できる限りアブラムシがつかないように予防し、
見つけた時にはすぐに駆除しておくようにします。

 

 

 

 

■アブラムシ予防法

 

アブラムシがどこからやってくるのかは分かりません。
けれど、発生しやすい環境を避け防御することで、予防することもできます。

 

・風通し良く
まずは風通しの良い環境を作ります。
風通しが悪いと、アブラムシがやってきた時、かっこうの繁殖場となってしまいます。

 

タネイモを植え付ける時は、株間をきちんとあけるようにしましょう。
また、プランターなどの容器栽培の場合、容器同士が近いと風通しが悪くなります。

 

・雑草抜き
アブラムシはジャガイモのような野菜だけでなく、様々な植物につく害虫です。
そのため、ジャガイモを育てている周りにたくさん雑草がはえていると、
その雑草にアブラムシがつき、そこから飛来しジャガイモに被害を出すこともあります。

 

ジャガイモを育てている周りに雑草が伸びてきたら、
抜きやすいうちに取り除いておきましょう。
雑草を取り除くことで、アブラムシがくる確率が減り、風通しも良くなります。

 

・光る物を置く
アブラムシは光るものが苦手です。
ジャガイモを育てている場所の周りに、銀色のテープを使って囲いを作ったり、
シルバーマルチを使って忌避すると効果があります。

 

・黄色テープを用いる
アブラムシは黄色いものに寄っていく習性があります。
この習性を利用したのが、黄色テープです。

 

黄色い粘着テープをジャガイモを育てている近くに設置することで、
飛来したアブラムシが、ジャガイモではなく黄色テープの方が寄っていきます。

 

テープには粘着力があるため、
寄っていったアブラムシはテープに付着し、動けなくなります。

 

 

ホリバー高性能粘着トラップ 10枚入り 598円 C)たかしまオンラインショップ

 

 

■アブラムシ駆除法

 

どれだけ予防していたとしても、体が小さなアブラムシはどこかから入り込み、
ジャガイモについてしまうことがあります。

 

そんな時は、すぐに駆除するようにしましょう。
数が少ないから大丈夫と気を抜いていると、あっという間に増えて被害を大きくします。
数が少ないうちに発見するためにも、こまめな見回りは欠かせません。

 

・捕殺する
一番手っ取り早い駆除方法は、捕殺です。
ガムテープのような粘着テープを使い、
アブラムシをぺたぺたとテープにくっつけると簡単です。

 

あるいは、手袋をはめた手で直接つぶしていくという方法もあります。
ストレート水流にした水をかけ、洗い流すのも効果的です。

 

捕殺する場合、葉の裏や新芽部分など、
陰になるような場所に隠れていることがあるので、見逃しのないようにしましょう。

 

・薬剤を使う
すでに大量に発生している場合や、育てているジャガイモの株数が多く、
手で駆除するのが難しい場合は、薬剤に頼ることも必要です。

 

 

ベニカベジフルスプレー 420ml アブラムシ、アオムシ、ハモグリバエなど害虫退治に 殺虫剤 価格 564円 (税込)

 

 

最近では、石鹸由来のオレート液剤やでんぷんから作られている粘着くん液剤などが、
市販されるようになりました。

 

アブラムシに直接かけることで、窒息死させるタイプの薬剤なので、
葉の裏や新芽部分など、アブラムシがついている部分にくまなくかけると効果的です。

 

その他のスミチオン、アドマイヤ―、オルトランなどが使えます。
ただし、薬剤によって使用できるタイミングや回数が異なります。

 

植え付け時のみ可のものもあれば、収穫前日まで使えるものもあります。

また、薬剤を購入する時は、必ず効果のある害虫の中にアブラムシが入っていること、
使える植物の中に「ジャガイモ」「イモ類」「ばれいしょ」などの、
記載があることを確認しましょう。

 

アブラムシの記載がないものは、アブラムシに効果が出ません。

また、使える植物の中にジャガイモ等の記載がない場合は、
ジャガイモに使用することができない薬剤なので、注意が必要です。

使用前には必ず説明書をよく読み、理解してから使うようにしましょう。

 

■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方


スポンサードリンク

 

タグ : 

ジャガイモ 病害虫 生理障害

この記事に関連する記事一覧