ジャガイモ 植え付け コツ

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ジャガイモ 植え付けのコツ

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タネイモが届きました! 後日、ご披露します

 

 

ジャガイモを育てる時、植え付け方に気を付けていますか?
実は植え付ける時の方法次第で、収量が増えたり、
芽が出ずに終わってしまったりと、収穫が大きく左右されることがあります。

 

とはいえ、特別難しいことをしなければいけない、ということはありません。
いくつかのコツが分かれば、元気に発芽し良い収穫を期待できます。

 

 

 

[ジャガイモ 植え付け方]

 

 

■春ジャガイモの植え付けのコツ

 

春ジャガイモを育てる時の、植え付けのポイントです。
地植えとプランター栽培とで、植え付ける時のコツが異なるので、
育てる環境によって植え付け方を変えましょう。
共通する植え付けのポイントもあるので、チェックしてみてください。

 

◎春秋共通のポイント
春ジャガイモの植え付けは、2月下旬から3月中旬頃に行います。
ジャガイモの発芽温度は、15度~20度くらいとされているため、
あまり寒い時期に植え付けを行っても、なかなか芽が出ません。

 

芽が出ない間にタネイモが土の中で傷むこともあるので、
適期より早すぎる植え付けはお勧めできません。

 

植え付け適期よりも遅れて植え付けを行うのも、良くないのです。
植え付け適期よりも遅れると、収穫までに気温が高くなりすぎてしまい、
イモが思ったより大きくならなかったり、土の中で傷んでしまうことがあります。

 

収穫するのに十分なサイズにまでしっかりと大きく育てるためにも、
適期内に植え付けることは、とても大切です。

 

また、春ジャガイモの場合は、タネイモを切って植え付けます。
タネイモとなるジャガイモは、大きなものを選ぶようにしますが、
カットする時は、1個が40g~60gくらいになるように調整します。

 

これよりも大きく切っても、収量にはあまり差が出ません。
タネイモがもとから小さく、40g~60gしかない場合は、
切らずにそのまま植え付けるようにすると良いでしょう。

 

カットしたあと切り口を2~3日乾かします。

 

あるいは、カットしたタネイモの断面に、
草木灰やジャガイモシリカなどをまぶすようにします。
こうすると、断面が乾燥し、カットしたタネイモが腐りにくくなります。

 

・地植え
地植えにする場合は、土作りを行った後、畝をたてます。
畝幅は60cm~70cm、畝の高さは10cmくらいが目安です。

 

畝の真ん中に、タネイモを置くための溝を作ります。
溝に30cm間隔で切り口を下にしたタネイモを並べ、
タネイモの上に5cm~6cmくらいの土が乗るようにかぶせます。

 

途中の土寄せをできるだけ省略したい場合は、
溝に並べたタネイモの上に、2~3cmの覆土をした後、化成肥料を均一にまきます。

 

その上から、土を10cmほどの厚みになるように盛ります。
この時、イモを植えた部分だけでなく、畝全体の高さが上がるように整えます。

 

イモの上に乗せる土の量が多いので、発芽は遅くなりますが、
土寄せをする回数がぐっと減ります。

 

地植えの植え付け

 

 

・プランター
プランターの場合は、必ず深型の菜園プランターを使うようにします。
一般的な野菜を育てる時は、プランターの縁近くまで土を入れますが、
ジャガイモの場合は違うので注意が必要です。

 

プランターの底が隠れる程度に鉢底石を敷き、平らにならします。
その上から培養土を、プランターの半分~三分の二くらいの高さまで入れます。

 

表面を平らにならしたら、断面を下にしたタネイモを、
深さ7cm~10cmくらいのところに植え付けます。

 

プランター栽培の場合も、株間は30cmほどとりたいところですが、
難しい場合は20cm~25cmでも構いません。

 

 

プランターの植え付け

 

 

■秋ジャガイモの植え付け

 

秋ジャガイモは、寒くなるまでにイモが育つ時間が必要で、寒冷地では適さない作型です。
中間地や暖地であれば、秋ジャガイモを育てることができます。

 

秋ジャガイモの植え付けは、中間地なら8月下旬、
暖地なら9月初旬頃の植え付けとなります。

 

春ジャガイモとの大きな違いは、気温です。
涼しい時期から栽培を開始し、生育期間が暖かい時期である春ジャガイモに対し、
秋ジャガイモは暑さが残る時期に植え付けを行い、
だんだんと気温が下がっていく中で生育させます。

 

ジャガイモは発芽温度と茎葉の生育温度が15度~20度、
イモの肥大温度が15度~18度なので、高温には弱いです。

 

秋ジャガイモの難点は、暑さがまだ残る時期に植え付けを行うことで、
タネイモが腐りやすくなるというところです。

 

春ジャガイモの場合、タネイモは切って植え付けを行いますが、
秋ジャガイモはタネイモを切ると、腐敗しやすくなるため、
できる限りタネイモは切らずに植え付けを行います。
植え付ける時の深さや株間は、春ジャガイモと同じで構いません。

 

タネイモが土の中で腐ってしまわないよう、
秋ジャガイモの植え付けは早めない方が安心です。

 

けれど、しっかりと気温が下がってから植え付けると、
今度は植え付けが遅すぎてしまい、寒さで大きく育たなくなります。
植え付け適期を守るのも、春ジャガイモと同じです。

 

 

芽出し(浴光育芽)中の春ジャガイモ3種

 

 

■春ジャガ・秋ジャガ共通のポイント

 

春と秋とに共通して、植え付け前に行っておいた方が良いことの中に、
浴光育芽(育芽処理)というものがあります。

 

これは、タネイモに光を当てておくことで、しっかりとした芽を発生させ、
太くて丈夫な茎を育てることができるコツです。

 

ただし、育芽処理には20日~30日ほどの日数がかかるため、
植え付け時期に合わせて、処理を開始しておく必要があります。

 

育芽処理はあまり難しくありません。
気温が6度~20度の場所にムシロや新聞を敷き、タネイモを重ならないように並べます。
20日~30日の間、太陽の光を浴びせることで、太い芽が発生します。

 

処理中に3回ほどイモの場所や向きを変えると、全体に光を浴びせることができます。
また、春ジャガイモ用のタネイモであっても、育芽処理の前にカットはしません。

 

育芽処理を行うと、良い芽が発生するだけでなく、
処理を行っていないタネイモに比べ、発芽が早くなり、徒長が少ない茎葉が育ちます。

 

茎が太く丈夫に育ち、徒長が少ない状態を保つことができれば、
土の中のイモはよく育ち、収量を増やすことにもつながります。

 

■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方


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