きたひめ

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きたひめ

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きたひめ

 

 

きたひめは、ジャガイモを使った加工食品、

それも人気のポテトチップへの加工のために作られた品種です。

ポテトチップの人気メーカーである、カルビーでも使われています。

 

そんなきたひめの特徴や、栽培のポイントなどをご紹介します。

 

 

[きたひめ]

 

 

・登録年 2001年
・登録番号 ばれいしょ北海道第37号
・作型 春作、秋作
・主な産地 北海道
・特性 煮崩れしやすいやや粉質
・栽培難易度 中級

 

 

■きたひめの特徴

 

・ポテトチップ用品種
きたひめは、ポテトチップに加工するのに向く品種として、

栽培されています。

 

母親は、早生で良質の「ホワイトフライヤー」、

父親は中生で多収の「さやか」です。

 

ポテトチップ用の品種として優秀なためか、

登場してからは作付面積がどんどん広がり、

2014年はトヨシロに次ぐ1888haだったそうです。

 

・ごろごろ丸っこい形
きたひめは、ジャガイモらしいごろごろとした

少し丸っこい形をしています。

 

目は男爵などに比べると浅めですが、

浅い目の品種のものと比べるとやや深く、

くぼんでいるのがよく分かります。

 

皮を剥く手間を考えると、目が浅いに越したことはありませんが、

ごろごろとした形とくぼんだ目、

というジャガイモらしいビジュアルは、なぜか好感が持てます。

 

皮は白っぽい黄色で、中に肉色は白です。
肉色がもともと白い上に、加工後、

チップ状にして油で揚げた時に色が悪くなりにくいのが特徴です。

 

ポテトチップの原料として好まれるのは、

変色が少ないという点も大きいのでしょう。

 

・長期貯蔵性に優れる
ポテトチップの原料として求められることはいくつかありますが、

その中でも重要なものの1つに、長期貯蔵があります。

 

きたひめは休眠期間がやや短い品種ですが、

低温(6度前後)で貯蔵することにより、

長期貯蔵が可能となります。

 

しかも長らく貯蔵した後にポテトチップに加工しても、

貯蔵前と変わらない変色の少なさを保ち、

品質の高いチップが作れます。

 

一般家庭の場合は、それほど貯蔵は気になりませんが、

1年間に大量のポテトチップを生産するメーカーとしては、

主原料となるジャガイモが切れてしまうのは、絶対に避けたい事態です。

 

近年の異常気象により、

一時期は貯蔵していたジャガイモが底をつきそうになったことも考えると、

やはり長期の貯蔵は原料選びの時に重要となってきます。

 

多くのジャガイモを加工したお菓子を販売しているカルビーでも、

きたひめが採用されるのにはこういった理由があります。

 

 

ポテトチップスに最高です

 

 

■きたひめの栽培のポイント

 

・病気に注意
きたひめには、ジャガイモシストセンチュウに対する抵抗性があります。
これはジャガイモ栽培ではとても重要なことなので、

 

栽培する側にとってみても、嬉しいポイントです。

 

ただ、モザイク病やそうか病への抵抗性は弱く、

病気感染には注意が必要です。

 

この他にも、塊茎腐敗に対する抵抗性は中程度しかありません。
ただ、褐色心腐や中心空洞、二次生長の発生はあまり見られません。

 

 

・暖地なら二期作可能
きたひめは休眠期間がやや短いため、

暖地であれば春と秋の二期作が可能です。

 

ただ、現状は北海道での栽培が基本となっているので、

春と秋の二期作が行われることは少ないようです。

 

長期貯蔵ができ、貯蔵後の品質も落ちにくい品種ではありますが、

休眠がやや短い特性があるため、

貯蔵中は低温で管理する必要があります。

 

気温の高い場所(常温)や明るい場所で貯蔵すると、

萌芽する可能性が高くなります。

 

・多肥と疎植を避ける
きたひめの収量はまずまずですが、

収量を重視するあまり、

多肥にしたり広く株間をとるのはお勧めできません。

 

多肥や疎植によって、上イモのサイズが大きくなることはありますが、

イモのサイズが大きくなると、中心空洞の可能性が高くなります。
中心空洞となれば、収量は増えてもイモ自体の品質は下がります。

 

きたひめらしいサイズのイモを育てるためには、

無理に多肥栽培をしたり、

植え付け時に株間を広くしたりせず、基本通りでも充分です。

 

・清楚な花色
ジャガイモは栽培中に花を咲かせることがありますが、

花色は品種によって変わります。

 

きたひめの場合は、白っぽい花を咲かせます。
しかも、表側は白で裏側は薄紫に染まるため、

大変キレイな花となります。

 

ジャガイモというと無骨なイメージが強いですが、

きたひめの花は楚々として観賞価値があります。

 

きたひめの花は花粉も多めなので、

花後に着果して実をつけることもあります。

 

ジャガイモに実がつくなんて思っていない人も多いので、

実がついた姿も面白いです。

 

 

■きたひめのオススメの食べ方

 

きたひめはポテトチップ加工用の品種のため、

市場にはほぼ出回りません。

 

そのため、スーパーなどで見つけて料理に使うというのは、

なかなか難しい品種です。

 

やはり料理に使うのであれば、

ポテトチップにするのがオススメです。

 

揚げても変色せず、色よく仕上がる上に、

パリパリとした食感がたまりません。

 

風味としてはあっさりしている方なので、

どのような味付けにも合います。

 

ポテトチップをたくさん作って、

色々な種類のディップやパウダーを使って食べるのも、

良いかもしれません。

 

■参考
・ジャガイモ 地植えの栽培
・ジャガイモ プランターの栽培
・ジャガイモ 芽かき方法
・ジャガイモ 土寄せ方法
・ジャガイモ タネイモ販売
・ジャガイモ タネイモの選び方


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